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コンサルの鬼ブログ
【12月7日】第20回『マンションの本当の買い時』

こんにちは。
いつもご愛読ありがとうございます。


最近、不動産に関する報道や関連出版物をよく目にします。


前回、建築基準法改正が招いた混乱についてお話させていただきましたが、そのことについての報道やマンションの買い時を示唆する記事などもチラホラと。


様々なアングルから、様々な場所へスポットライトを当てるからでしょう。
それらは膨大な情報量となって巷に溢れかえっています。


本日は、この不動産関連情報の中で皆さんが特に関心を高くお持ちになられているマンションの買い時に関してお話したいと思います。

 


前述のとおり、不動産に関する報道が多いこの頃。

テレビや雑誌でもご覧になられる機会があるでしょう。


 
私自身も、いち業界人として、いち消費者として、それらの情報には目をとおすようにしていますが、その内容には首を傾げてしまうこともしばしば…。


内容が現実とずれていたり、大幅な時間差があったり、鵜呑みにするには危険すぎるものが少なくありません。

情報化社会ですから、情報が多く存在するのも当然。

ですが、情報というのは、多いか否かよりは、正確か否か、に尽きるものです。



今や日常の光景となった電車の中吊り広告ですが、これもひとつの情報です。



不動産関係のものだけでなく、ビジネス情報誌、生活情報誌などの雑誌は、その広告からも派手な見出しがびっしりと並んでいます。


そしてそれが扇情的であればあるほど手にとって読んでみたくなりますし、衝撃的な内容であればあるほど高い信憑性を感じてしまうのが読者の常です。



そもそも、多くの記事は、当たり前の事実を“実物大”に伝えても多くの読者を得られません。


ですから、そこには拡大鏡が使われたり、イコライザーが使われたり、
編集というフィルターで何度も濾過され、いつの間にか“記事”は“読み物”へと変身してしまうのです。

 

私独自の見解ではありますが、雑誌をつくる側のプライオリティは、事実かどうかよりも読んでもらえるかどうかが先にきます。



よって、事実を伝える凡庸な記事よりもセンセーショナルな読み物のほうが氾濫してしまうことも否めませんし、奇抜な意見を述べる少数派の専門家が目立ってしまうこともあります。


ここで、雑誌などの出版物による膨大な情報を整理し、管理するには専門的な知識が必要となってきますが、

これらとうまく付き合う方法は他にもあります。

 


原点に返ればよいのです。



連載中にもお話しさせてもらいましたが、自分が住まいに求めるものの優先順位をしっかりと意識することです。

分かりやすい例を挙げさせてもらいます。

公立小学校五年生のお子さんをお持ちの会社員がいたとしましょう。
子供も大きくなってきて現在の賃貸マンションも、もう少しすると手狭になってきそうです。

ですが、ある雑誌に『今がマンションの買い時!』と大きく特集されていたとして、すぐに購入してしまうでしょうか。

おそらくは子供の転校を避け、卒業まで学区外の物件の購入は見送るでしょう。




このように不動産関連の報道というのは投機的な要素を多く含んだもので、

消費者ひとりひとりの諸条件までフォーカスしてはいませんから、
溢れる情報を自分の優先順位というフィルターにかけ、しっかりとした判断をしなければなりません。




ちなみに、テレビの報道は雑誌ほど手足が長くなったり、尾ひれがついたりすることは少なく、事実に近い内容なのですが、タイムリーでないのが残念です。

業界からみると半年ほど遅れたニュースが流れていたりもしますので、鮮度に問題あり、と敢えて申し上げておきます。

 


 

以上のことを踏まえたうえで、“一般的”な“マンションの買い時”のお話をしましょう。


 

 

現在、ご存知のとおり土地価格や建築費の上昇によりマンション価格も高騰していますので、“買い時”は、土地価格や建築費が上昇し始める前、今から3~4年前だったといえましょう。


当時も金利は低かったので返済していくにも好条件でした。


では、当面、購入を諦めなければならないのか、今買うと大損するのか、というと、そうでもないのです。
3~4年前“相当買い時”だったのが、今は“そこそこ買い時”になっただけの話です。


というのも、低金利は現在も続いていますし、価格上昇の勢いが以前ほどではないのです。

自分が住む家に対しては、どう値上がりするかではなく、どう返済していくかのほうが大切ですので、

“安く購入したマンションの値上がりを楽しみにする”のと“高くなっていたけどローンは低金利”であることに、(住まい自体に満足を得られていれさえすれば)大差はないのです。

 

 

よって、買い急ぐ必要もないのでじっくりとセレクトし、本当に満足いく住まいを探すのもよいかもしれません。



ですが、現在の低金利もいつまで続くかはわからないもの。


ゆっくりしすぎてチャンスを逃さないようにしてくださいね。

 

 

一部の雑誌の誇大報道や時間差のあるテレビニュースに振り回されすぎないようにしつつ、住まいに対する優先順位を明確にしておけば、自ずとご自分なりの“買い時”、タイミングがおわかりになると思います。

 

とはいえ、住宅購入は人生で最も大きな買い物。

 

 


不安な方は専門家にご相談なさるのもよいかもしれませんね。

 

 

 

◆今日のつぶやき◆

 


師走に入り、寒さも本格的になってきましたね。

趣味でもあるスポーツ観戦、最近は専ら、“テレビの前”が多くなってしまいました…。

 

とはいえ、いい試合を観ると体中が熱くなってくるものです。

 

先週は星野ジャパンの勇姿やサッカーのドラマティカルな試合に奮えました。

 

 

浦和レッズを横浜FCが1対0で破ったサッカーの試合なのですが、
横浜FCといえば、随分以前からJ2への降格が決定していたチーム。


そんな彼らがあの強豪・浦和レッズに勝利するとは、正直、つゆほども思ってはいませんでした。


試合後は『まさか』の事態は起こるものなのだなあと感慨深かったのですが、
興奮が落ち着きに変わると、あの横浜FCの勝利は必然だったのではないかと思えてきました。



では、必然的な勝利の要因とはなんだったのか。
勝利を勝ち取った彼らのすごさとは一体なんだったのか。

それは、勝利への熱望、いや渇望といってもよいほどの粘りや執念が大前提としてあったような気がします。

今回、勝っても負けてもJ2への降格決定は覆らない試合。

当たり前に考えれば『どうせ勝ったって…』という後ろ向きな気持ちでボールを蹴ってしまうでしょう。

または『強豪チーム相手だから負けたってしかたがない』という諦め。

それらが顕在的でなくとも潜在的に生まれてくることは想像するに難くありません。

ですが、やはり彼らは、さすがにプロフェッショナルでした。

精神力が違いますね。

どんな試合にも必ず勝つという信念を抱き、
培った努力の成果を惜しみなく出し切る――。

諦めない精神力というのがまさにプロフェッショナルたる所以です。

加えて、横浜FCのメンバーは皆、豊かな経験の持ち主。

経験というのは冷静な目を与えてくれます。
私はサッカーに関しては素人ですので大袈裟なことは言えませんが、これらが功を成したのだと思います。


たゆまぬ努力と揺るがぬ信念。
言うは易しですが、やるとなるとなかなか難しいもの。

ですが、成せれば、それらは必ず勝ちを呼ぶのですね。


今回の横浜FCの勝利は、それらを成しえた者の必然的なものであったと、改めて敬意を表したいと思います。

 

今回の横浜FCの選手らが教えてくれたように、精神力の鍛錬はプロフェッショナルであることのライセンス。


これはビジネスにも通ずること。


私もプロフェッショナルであることに胸を張っていたいと思っています。


ですから、たゆまぬ努力の難しさと大切さをわかったうえで、邪気のない信念、立場の違う者同士の一体感や連帯感、諦めない強さ、社内外問わず仲間へ対する優しさ、それらをしっかり握りこんで、戦っていきたいと思います。



そして、たくさんの方を感動させたいと思います。

 

まわりを奮わせてこそプロフェッショナルですから。

 


*最後まで読んでくださってありがとうございました。(松井)

 

 


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