登場してきました。

昨年より施行された改正建築基準法が招いた混乱や、土地価格や建設費の高騰によるマンションの価格高騰など、ユーザーにとっても業界にとっても好ましいと思えるご時世ではない中での販売、

また、田園都市線でも人気の高いアドレス『美しが丘』というエリア、それらのいろいろな要素を備えたこちらの物件。

その注目度は、案外と高いのではないでしょうか。


ということで、今回は、こちらの物件を私なりの視点で評していきたいと思います。



『グランノエル美しが丘』。



その立地は、たまプラーザ駅より徒歩8分、住所は前述のとおり美しが丘４丁目になり、徒歩10分以内の物件でいうと、2007年に販売された『ドレッセたまプラーザ』（駅徒歩3分）以来です。


たまプラーザといえば、東急田園都市線の“顔”的な存在、なかでも “美しが丘”といえば、そのネームバリュー、ブランド価値は今や地元の方でなくともご存知でしょう。

そして、“ブランド価値が高い”イコール“希少性が高い”ということが往々にしてありますが、ここ、たまプラーザというエリアでもそれは例外ではないようです。


物件を購入する際、一般的に優先度の高くなる“立地”ですが、田園都市の中のたまプラーザ、たまプラーザの中の美しが丘、というマクロな立地に注目する傍ら、ピンポイントでの立地もさらに細かく注目しなくてはなりません。


こちらの用途地域は『第一種低層住居専用地域』、『第二種低層住居専用地域』というもの。

いわゆる“閑静な住宅地”といわれるところで、悪くはないのですが、実際に目に見えたもの、耳に聞こえてくるものは、図面から想像するものと少しギャップが生じてしまいそうです。


前面の道路は比較的交通量が多いですし、建物北側の景観に畑があること、東側に店舗（ゴルフ用品店）が構えてあることは、一般的に抱く“閑静な”というイメージからは外れてしまうのではないでしょうか。


とはいえ、イメージというものは個人差があるもの。人によっては、南傾の開放感がこれらのマイナスポイントを払拭してくれるかもしれませんが。

実際に現地に行かれて、その目で、その耳で、お確かめになるのが良いかもしれませんね。


敢えて、私一個人の感想を述べますと、

『“美しが丘”だけど…、“美しが丘”感のない場所』

の一言でこと足りそうです



また、購入決断する際には、ご自身でいくつかの“ふるい”を設けておられるとは思いますが、立地という“ふるい”の次にあるのは、間取りプランではないでしょうか。


こちらの間取りは、プライバシーを配慮した専用ポーチ、開放感あるワイドな間口やリビング、バルコニーに面したビューバスを設けるなど工夫が凝らされており、

設備・仕様にあたっては、立地のところで前述したように“たまプラーザ”や“美しが丘”にみあったもの、また高い価格設定（こちらは後ほど詳しく触れたいと思います）にみあったハイグレードなものだといえます。


ただ、ここでひとつ残念なことが。

多くの住戸が６０㎡…と、なんとも小振りなのです。

居住空間ですから、狭いよりは広いほうがよい、というのは言わずもがなですが、

小振りな間取りであることが、どう“残念”なのかは、次回、その価格設定のお話もさせていただきながらご説明したいと思います。