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コンサルの鬼ブログ
【5月7日】美しの森分析 第4回「間取り」比較検証

こんにちは。
いつもご愛読ありがとうございます。

美しの森物件分析シリーズも第4回となりました。
今回は「間取り」について分析します。


まず、美しの森物件全体への感想から述べますと、「全くなってない」の一言で
す。

前回までのメルマガでも「コスト削減重視」「販売住戸優先」の姿勢に苦言を呈
してきましたが、「間取り」に関しても然りです。

どの物件もローコスト化が見え隠れし、俗にいう「羊羹切り」「金太郎飴」式の
間取りばかりで、これが大手企業の仕事かと思うと情けない限りです。

間取りは、住環境やターゲットを考慮に入れ、より快適なライフスタイルを描き、
それを形にする、いわば非常に企画力・提案力が問われる大切な仕事です。

ところがこれほど、企画(生活者)中心ではなく、あからさまにゼネコン(事業者)
中心の間取りばかりが目に付くということは、企画提案力はもとより、企業とし
てのビジョンやブランドの真価までも疑いたくなります。

もし、200戸あったら、20戸は新しい提案型の間取りを入れるなど、もう少し新た
なものに挑戦する向上欲を見せて欲しかったと思います。

未来を先取りした新しいライフスタイルを社会に向けて発信できるくらいの余裕と懐の深さがあってこそ、

本物の一流企業と言えるのではないでしょうか。


それでは、今回もわかり易い形をとる、ランキング形式で書いていきます。

ご自身の住まいに対する優先順位を念頭におかれながら、物件を検討する際の参考にしていただけると幸いです。


■間取り BEST3■


第1位 ランドシティたまプラーザブリティッシュコート
     ランドシティたまプラーザブリティッシュガーデン

第2位 (該当なし)

第3位 グランノアたまプラーザ美しの森公園

番外編 パークハウス美しの森パークフロント



(第1位)建物の奥行きが浅いので、必然的に間口を広くするプランになったのだ
と思われますが、間口の広さのみならず、どれをとっても、なかなかまとまりのあるプランになっており、評価に値します。

たとえば、ブリティッシュコートのBC80Dというプランを例にあげると、玄関からパウダールームを抜けてバルコニーに出る動線は、使い勝手にも通気性にも優れています。

キッチンは最近注目のオープンキッチンスタイルで、LDは非常に家具配置しやすいつくりになっているのも特筆すべき点です。

他に窓付きバスルームプランもあり、出来る限り工夫をしようという試みが見られます。



*ワンポイントレッスン  家具配置は要チェック!*
 
 部屋を選ぶ際、とかく畳数だけで決めてしまいがちですが、家具の配置や収納の位置などを考慮に入れておくことが非常に大切です。

家具の配置を考えたら、6畳よりも使い易い5畳がある場合も実際あるのです。最低限必要な家具をリストアップし、

間取り図上で配置し、実際の開閉をシミュレーションしてみることをお勧めします。




(第2位)該当なし


(第3位)公園側の間取りが優秀です。

他の棟より広さが広く取られているということもありますが、キッチンと一体型の大きなカウンターが付いたプランや、フリークローゼットが付いたプランがあり、工夫されていると思います。

ただ、この取り組みが公園側だけなのが残念です。


南側の中にもミセスコーナープランや多収納プランなど提案型の間取りもありますが、全体的に平米数も絞り込まれ、あまり新鮮さがない印象です。

南側も広めの間取りにし、オープンキッチンにすると非常に魅力的なプランになったと思います。



(番外編)実際の間取りはさておき、モデルルームにおいて、時代を先取りした
魅力的な間取りが提案されていたので、番外として取り上げたいと思います。

現在、家族構成の変化に伴い、家族がコミュニケーションをとりやすい間取りが
注目される傾向にあります。

たとえば、家族の顔を見ながら料理できるオープンキッチン、家族の気配を感じながら勉強できるリビング、リビングに通じるワークスペースや納戸、などがあげられます。

この、要素を取り入れた間取り提案が、パークハウス美しの森パークフロント
のモデルルームです。

さすが三菱地所さん!

と賞賛を贈りたいところですが、

この提案はほとんどがオプションで、しかも実際に対応できる部屋は4部屋しかあ
りません。


一番いい提案型の間取りを見せておいて、検討させるのは違う間取りというのは不親切極まりなく、恥ずべき行為ではないでしょうか。



ランドシティたまプラーザ ブリティッシュコート
ランドシティたまプラーザ ブリティッシュガーデン
http://www.land.jp/tama-plaza/index.html

グランノアたまプラーザ 美しの森公園
http://www.tama-pla.com/

パークハウス美しの森 パークフロント
http://www.ph-mori.com/parkfront/index.html




■間取り WORST2■

(メーカー)ドレッセ美しの森セントヴェール
(ブービー)ライオンズたまプラーザ美しの森



(メーカー)まるで“団地”です。

こんな一昔前の間取りを誰が考えたのでしょうか。

コスト優先主義なのは明らかですが、300戸以上戸数があるにも関わらず、間取りのパターンは大きく分けてたったの2通り。

眺望のいい棟も条件があまりよくない棟も全く同じ間取りという安易さは愚の骨頂です。

事業主は売れ残ることを恐れず、新しいニーズを取り込んだ提案型の間取りを
10%でも造って欲しかったと思います。

大手企業として付加価値の高い住まいを提供したいという考えや意思があるなら、こんな発想の貧困な物件にはならなかったのではないでしょうか。

パンフレットに三菱地所さんの名が連なっていますが、共同出資するなら、きちんと企画に参加して欲しかったと思います。


三菱地所さんの意見が入れば違ったはずなのですから。



(ブービー)住棟配置はすごくいいのに、間取りが全然工夫されていません。

住棟や部屋の位置が違えば、日当たりや音、眺望も全然違うのに、どこも同じ間
取りなのは何故でしょうか。

 一人ひとりの個性が多様化している現代、日当たりを最優先している人ばかり
ではありません。

たとえば、ディンクスであれば、日当たりよりも広めの2LDKに魅力を感じる場合もあるのです。

この物件も(メーカー)の物件と同じように、失敗を恐れるがために、全体の7割
の客層を狙って企画し、ありきたりの間取りのオンパレードになっているのです。


事業主の企業姿勢に本当にがっかりです。

もっと新しい価値を生み出す試みをして欲しかったと思います。

それが大手企業のすべき社会貢献のひとつではないでしょうか。




ドレッセ美しの森セントヴェール
http://www.u-mori.com/

ライオンズたまプラーザ美しの森
http://lions-mansion.jp/MD051012/top.html



●美しの森
http://www.utsukushi.jp/



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◎GWはいかがでしたか?

私はおかげさまで大変忙しく、全然遊びに行けませんでした。

とはいえ、一度はなんとか時間を作って子どもに「遊びに行こうか」と声をかけてみたのですが、あっさり断られたというウラ事情もあります。

そこで、これ幸いと、たまっていたビジネス書を読んだり、お問い合わせに対するご回答を書いたりして、有意義なGWを過ごしました。
読んだ本の中から一冊ご紹介すると、「銀座ママの麗子の成功の教えシリーズ」です。

これは、マーケティング・ブランド・営業・販売促進・マネジメントの極意をそれぞれ小説風にまとめたものですが、大変わかり易く勉強になります。


感想を一言で言うと、


「ものごと何でも愛が必要である」


機会があったら、ぜひ読んでみてください。

http://www.nana-cc.com/syoseki/ginza.html

*最後まで読んでいただいてありがとうございました。(松井)


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